【NHKのど自慢に変化】
NHKのど自慢に変化、
合格者の名前おところを聞かない
のに気付いてますか?
NHKのど自慢で、
ちょっとした変化が起こっている。
昨年まで司会者が確認していた
合格者の名前、おところを
聞かないようになったのである。
今年に入って
まだ本日で2回目の放送である。
司会者の小田切千(おだぎりせん)さんの、
「明るく!楽しく!元気よく!」
という文字通りの掛け声で始まる
国民的番組である。
私がこのことに気付いたのは
先週、
本年(平成27年)最初の放送である
1月25日佐賀県唐津市
唐津市民会館からのライブだ。
司会者が
最初の合格者に
おところ、お名前を
聞かなかったのは
あ、忘れたな、
と思った。
何故なら、
過去において
司会者が聞き忘れたことがあったのを
記憶していたからである。
しかし
2人目の合格者にも聞かない。
3人目も同様だ。
ここまでくると
何か方針を変えたかな、
と気付く。
個人情報の問題が
日増しにうるさくなっている状況や
それに関して
視聴者から何らかの要望が
あったのかもしれない
などと思いながら、
本日2回目のライブを見た。
するとやはり
先週と同様
合格者に
何も聞かない。
もうこれは
この方針が今年から
貫かれているのは間違いない。
【合格者の住所名前を聞かない】
たしかに
よく考えてみれば
その都度
合格者の
おところ
お名前を聞く必要はない。
合格者自身は
自分がどこから来て
姓名はこうだ、
とアピールしたいという人も
いるかもしれないが、
現代の世の中、
全国放送のこの番組を見ている人が
何を企むか分からない時代である。
注意するに越したことはない。
【のど自慢の歴史】
ところで、
このNHKのど自慢は
昭和21年に
「のど自慢素人音楽会」
としてスタートした。
今年で69年目を迎える
チョー長寿番組である。
毎週日曜日、
原則ライブというのも
他に類がない。
その予選会は、
ライブ当日の前日
土曜日に行われ、
ハガキで選出された方々が
20組の本選出場者になるべく挑む。
出場するだけでも
かなりの難関なのである。
そんなわけで、
時々、
出場者の中に
出られただけで
感激している人がいるのも
理解できる。
チャンピオンが毎週決められ、
1年間のチャンピオンから選ばれた
15組程度が
チャンピオン大会に出場する。
そしてグランドチャンピオンを
決定しているという、
非常に息の永い
世界でも類をみない
番組であろう。
我が家では
ほとんど毎週、
昼食をとりながら見ている。
話題になるのは、
私たちが
この人「合格」
この人は
「うむーっ、どうかな?」
などと審査をしていると
意外な合格があったり、
間違いなく合格じゃないの、
というような人が
鐘が2つだったりする。
いまあるこの類の
審査番組のように
審査員の姿かたちが見えない。
「いったい、誰が審査員なんだい!」
と思い調べてみた。
【合格の審査】
審査員は
音楽番組プロデューサーと
音楽番組ディレクター、
開催される都道府県にある
NHKの番組責任者など、
通常4~5人で構成されているようだ。
それぞれの専門性に合わせた基準で、
出場者・鐘の数を判断し、
総合的に決めているとのこと。
審査員は
舞台裏の別室で
モニターテレビを通して
審査をしているとのこと。
また、もうひとつの話題がある。
それは、
現在この番組で毎週欠かさずに
それも一番長くレギュラー出演し、
鐘を鳴らしているあの人である。
秋山気清(あきやまきせい)さんだ。
この方は、
東京芸術大学音楽学部
器楽科打楽器専攻を卒業し、
帝国劇場オーケストラに入団、
そして東京交響楽団から、
東京芸術大学フィルハーモニアに
約30年近く所属された。
秋山気清さんが
「NHKのど自慢」の鐘を
担当されたのは、
2002年2月からである。
まる13年、
今月から14年目に入ったわけだ。
秋山さんは
審査員室からの連絡を受けて
「1つ・2つ・合格」
の鐘をたたいている。
日曜午後のひと時を
これからも
楽しい番組として
長続きさせていただきたい。
【後 述】
本日、
平成27年2月8日放送では
また以前のように
合格者のおところ、お名前を
聞いていた。
どうなっているのか
わからないが、
司会者が2週間連続して
聞き忘れたということではあるまい。
いずれにしても
視聴者としては
腑に落ちないひと時であった。